アニメの影響で高級ギターを買う事のデメリット。最初は安いやつを買うのがおすすめです【ぼっちざろっく】

平潟湾沿いの遊歩道 ギター

こんにちは。
今日は昨今流行している『ぼっち・ざ・ろっく』『ガールズバンドクライ』などのバンドアニメの影響を受け値段の高いギターを買おうとしている方々に対し、僕が『それはリスク(デメリット)が大きいかも…』と思う理由を話していきたいと思います。

ただ最初に注意していただきたいのは『ギターそのものを買うなァ!』と言いたいわけではないということです。
『2〜5万円ぐらいでコスパの高いギターから始めるのが得策だと思う』って事を言いたいですね。
その話も併せて書いていきます。それではどうぞ。

安いギターから始めよう!

萎えてしまう可能性

アニメと現実の違い

まず、バンドアニメって現実とは全然違います。

『ネットでギターヒーローの私が校内を歩いてたらたっまたまギタリストを探している人がいて声をかけられその人のバンドへ参加することになり、そこのメンバーともうまくやっていけて色々ありながらレーベルデビュー!』ってあらすじの今一番有名なやつを例に出しますけど…

まあ再現性は全然ないですよね。
バンドへの参加経緯が『積極的な人から声をかけられて強引に』っていうギャルゲーレベルの好都合展開な時点でもう『ん?』と思ってしまいますし。
そもそもロックが衰退しきったこの時代にネットで演奏動画をあげてるだけでギターヒーローになれる可能性はほとんどないです。悲しいことですけどね…

『誘ってきたバンドのメンバーとたまたま相性が合って続けられてる』ってのも現実でそんなことが起こる可能性は限りなく低いですよ。

僕の経験則になるんですけど、楽器やってる人ってやっぱり変な人が多くてですね…コピーする課題曲をろくに覚えてこなかったり、LINEでメッセージを既読無視し続けたりするような人がわんさかいます。
昔から仲のいい幼馴染とかじゃない限り『この人とならやっていけそうだな』と思える人はほぼおらず、大抵の場合は人間的に合わない人と組まざるを得ないためスタジオ内での空気が地獄になる体験をすることになります。
詳しくはこちらの記事をお読みください。特にネットでメンバー集めをしようとしてる方々にとっては参考になると思います→ネットで組んだバンド、また解散になりました…

ぼっちざろっくの話に戻ります。
あのアニメでは金沢八景マンションの前で路上ライブをするシーンがありましたよね。

僕は金沢区出身なんで分かりますけど、現実ではあんなところで路上ライブやったら即警察呼ばれますよ。あのあたりフッツーに住宅街ですもん。

平潟湾沿いの遊歩道
先月僕が撮ったやつです。ぼっちちゃんたちが演奏していた場所はもうちょっと奥の方にあります。

やはりアニメと現実は完全に別なんだと思います。

高いギターはおすすめできない

以上で挙げたような『現実』がアニメの影響でギターを始めようとしている方々の身に襲いかかるとどうなるかというと…ギャップに萎え、飽きてしまう可能性があると思います。ロックとギターに。

最初に高いギターを買ってしまうと、そうなった時にかなりの損をすることになるんですよね。
カスタムショップ製だろうが関係なく買った瞬間に価値めちゃくちゃ落ちるので。
傷の有無によっては新品価格からマイナス10万円以上になることもザラです。
かといって『傷つけたくないから慎重に扱わなきゃ…』と神経質になるのも良くないです。やりたいことが阻害されるのは上達の邪魔になる可能性があります。

富豪であるなら売値なんて気にせず、損をしようがお構いなしでギターを買うのも大丈夫なんだろうとは思いますが…アニメの影響を受けている方々というのは10代20代の若者が多いのでおすすめは絶対にできません。

じゃあ何を買えばいいのさ

そしてここからは『じゃあ何を買えばいいの?』って話をします。

結論から言うと…2〜5万円ぐらいで評判の良いギターを買うのが一番おすすめですね。

値段の高いギターと違って神経質になることなくバリバリ使えますし、もし売ることになっても元が安いのであまり損しません。
『ステップアップする楽しみを味わえる』という点もメリットです。
悲しいことですけど、今憧れているキャラクターやミュージシャンに数年後も憧れ続けている可能性ってあんまり高くないと思うので…買い増し、買い替え等をフッ軽でできるが良いですね。

上記の『ぼっち・ざ・ろっく』だと影響を受けた方が欲しくなるのはレスポールカスタムだと思いますので、2〜5万円ぐらいで評判が良いレスポールカスタムの個人的なおすすめを挙げていきます。

それはBlitz By AriaproIIの『BLP-CST』というギターです。

Blitz By AriaproII『BLP-CST』
BLITZ BY ARIAPROII / BLP-CST Black(サウンドハウス)
BLITZ BY ARIAPROII / BLP-CST Black(サウンドハウス)

このギターは初心者向けに限らず質の高いギターを販売していることで知られる『荒井貿易』という日本の会社の製品で、価格は2万円台後半〜3万円ほどとエレキギターの括りの中では格安の部類に入ります。

しかし堅実な設計と出荷前の検品&調整によって格安であるとは思えないレベルのクオリティーや弾きやすさを有しているんです!

このギターについて、見た目や音などの詳細をこちらの記事で解説しておりますので気になった方はぜひご覧ください→レスポールカスタムのコピーモデルならBlitz By AriaproIIのBLP-CSTがおすすめです。

パシフィカ311H

また『ぼっち・ざ・ろっく』で登場するギターだとヤマハのパシフィカも良いですよね。

僕はパシフィカ112Vというモデルを実際に所持しているのですが、これも価格からは考えられないほどクオリティー高いです。

ラズベリーレッドのパシフィカ112V
僕のパシフィカ112V

3ピックアップだから色んな音出せるし、ネックやフレット横の処理は完璧で弾きやすいし、重量バランス良いから立って弾くのも苦労しないし、4年使っててトラブルは1つも起きないしでもう…ギター系インフルエンサーが推しまくるのも頷けますよ。

『ブリッジまでが遠く、ブリッジミュートがしづらい』という欠点もあるにはあるんですけどそれは弾いてたら慣れて気にならなくなりました。そのレベルの欠点です。

パシフィカもこれからギターを始める方へしっかりとおすすめできるギターですね。

なおぼっち氏のものと似てるモデルとしては『パシフィカ611VFM』が有名ですが、僕はそれと見た目があまり変わらないにも関わらずより安い『パシフィカ311H』をおすすめしたいです。

YAMAHA / Pacifica311H BL(サウンドハウス)
YAMAHA / Pacifica311H BL(サウンドハウス)

『より安い』とは言いましたが、これより更に安い112Vを買った僕でも大満足なのでクオリティーは心配いらないと思います。全然良いです。
そもそも611VFMと311Hの違いは『ピックアップやペグが他社製の高級品かどうか(311はヤマハ製)』という点ぐらいしかなく、木材や生産国は全く一緒なので大きな違いはないです。

この見た目をあなたが『かっこいい!』と思ったのであればパシフィカ311Hは最高の相棒となりえるでしょう。
おすすめです!

まとめ

ということで、今回は『アニメに憧れ高級ギターを買うことリスクが高いと思う話』『それを極力薄められるおすすめ安ギターの紹介』をしていきました。

もちろんアニメの影響で高級ギターを買う人を否定したかったわけではないのですが…僕は音楽を始めた後に上記のバンドアニメを知ったので『現実とはかなり違うなこれ』と感じ、これからギターを始める方々がそのギャップに萎えてしまうのではないかと思ってしまいました。

しかしロックやギター自体が素晴らしいことには違いありません。
バンドに憧れたあなたの目利きは間違っていませんよ。
人間的に合う人と巡り会えればちゃんと楽しいバンドライフが送れます。
そんな時、神経質にならずバリバリ使っていけるハイクオリティ低価格ギターが側にあればもう…最高ですね。

この記事を読んでくださったあなたが良いファーストギターに巡り会えることを祈っています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。