ポップロックバンド『RADWIMPS』のギターボーカルとして活動するミュージシャン、野田洋次郎。
彼の書くオルタナティブな曲とエキセントリックな詞はそれが顕著であった2000年代後半から2010年代前半にかけて注目を集め、当時の若者から人気を博していました。
2010年代後半からは新海誠映画との密接なタイアップも始め、『君の名は。』の主題歌として発表された曲『前前前世』はとても流行りましたよね。
現在でもその影響力は計り知れず、発言はよくネットニュース等に取り上げられています。
しかし、そんな彼についてBingで調べようとすると、検索候補には『きもい』という言葉が出てきてしまいます。
なぜそんな言葉が出てきているんだろう…?と一瞬疑問に思いましたが、昔RADWIMPSがまあまあ好きだった私は思い当たる節がいくつかあることに気づいたため、今回の記事でそれらを紹介していきますね。
『気持ち悪い』の理由は遺伝子への執着
歌詞
まず、彼の書く詞には昔恋人関係にあった女性への直接的な表現が多々あります。
それが(彼の作る曲をまあまあ好きだった私から見ても)かなり気持ち悪いです。
いくつかの曲から1つずつ気持ち悪い部分を抜粋していきますので見ていきましょう。
me me she
1曲目は『me me she』です。
タイトルはそのまま日本語で『女々しい』と読みますが、直訳すると『僕 僕 彼女』って意味になるので、”彼女より僕の比率が大きい(=彼女に気を配れてなかった)人の歌”という解釈もできるようです。
まあ要はただの失恋の歌ですね。
3:37〜
『僕が例えば他の人と結ばれたとして 2人の間に命が宿ったとして その中にもきっと 君の遺伝子もそっと 紛れ込んでいるだろう』
いやキモすぎ。
こういう失恋の歌で『別れた後他の人と結ばれて〜』みたいな展開になるのがまずキモいけど…
なんでそこから子供の遺伝子の話に飛躍するんだろう。
常人には考えもつかないですよね。こんな展開。
通常、野田洋次郎の書く詞というのはそういう”常人には考えもつかないような発想”が良い意味で出てることが多いですが…
この曲に関してはそれが悪い方向に出てしまっています。
『君と別れたけど将来できる僕の子供には君の遺伝子も入っていてぇ…』って…
こういうしんみり系の失恋ソングで唐突にそんな性について匂わせるようなこと言われたら『うわ…』ってなりますよ。
しかもそのベクトルがキモい。
行為そのものについて歌うわけじゃなく、子供の遺伝子について歌うことで間接的に匂わせてくるっていう…
なんでこんな詞をなんの躊躇いもなく発表できるんだろう。
普通だったら発表の前に見返して『気持ち悪いなこの詞…』って気づいて書き直すでしょ。
そうならないのもキモいし怖いな…と思います。
五月の蝿
2曲目は『五月の蝿』です。
タイトルは『ごがつのはえ』と読みます。
これは人(恐らく元恋人)に対する憎悪の歌ですね。
2:58〜
『その体に解き放った愛しの僕の精◯を お願いよ 取り返したいの かわいそう かわいそうで泣きそう』
いやキモすぎ。
もうそれしか言いようがないですね。
精◯がかわいそうになるってそもそも意味わからんし。
『元恋人が憎い』ってだけの話だったらまだわかるんだけど…
その延長線上で精◯の話を出してくるって…
やはり発想が常人のそれではないですよね。
異常です。
んでこんな詞をなんのためらいもなくフッツーに発表しちゃってるのもさぁ…
おかしいよ。
あまりにも恥じらいがなさすぎる。
成功してる歴史上の芸術家達の例に漏れず、頭のネジが外れちゃってるんでしょうね。
そういうぶっ飛んでる部分とこういう猟奇的な詞の合わせ技に『気持ち悪いな…』と思われてしまったのであれば、この言葉が検索候補として出てくるまでになったのもなんら不思議ではないです。
優生思想発言
そして、4年前にネットニュースなどでも取り上げられ波紋をよんだ優生思想発言も『きもい』という言葉が検索候補として出てきてしまっている理由の1つだと思います。
その発言を貼りますね。
出典:【魚拓】Yojiro NodaさんはTwitterを使っています
うん。
まあキモいですよね。
『配属者を国が選定するべき』って…要は『(本人の意思に関わらず)優秀な女か男をあてがって子孫を残させ、その人の遺伝子を優秀なまま後世に残すべき』って言ってるのと同じですから。
”優れた遺伝子を持っていても、配属者のせいで子孫にそれが受け継がれなかったのなら意味がない”というスタンスですね。
ガッツリ優生思想です。
流石にこれは『きもい』と言われてしまっても仕方がない。
てかなんか全体主義的すぎるよなぁ…
”個人の意思なんかフル無視して国が国のために配属者を選ぶべき”って考え。
過去にさんざん『自分が選んだ愛する人』について歌ってたくせに、優秀な遺伝子を持った人に対してはその『愛する人を選ぶ権利』すら与えないっていう。
気持ち悪いですよ。
彼が昔やっていたロックンロールの思想とはかけ離れちゃってますし、『個人の見解です』ってハッシュタグつけて予防線張っちゃってるのも含めて全てがダサいな…
まとめ
ということで、今回は『野田洋次郎の検索候補に”きもい”と出てしまっている理由』を考察し1つずつ紹介していきました。
いやー…詞や発言から、普段考えていることの異常性が垣間見えてましたよね。
『自分の精◯』『元恋人の遺伝子』『優秀な人の遺伝子』などの”遺伝子”に関することに対してものすごく執着していて、『きもい』と言われてしまっても全く不思議ではなかったです。
しかし、今回取り上げたことは結局彼がしてきた発言や書いてきた詞のごく一部にすぎないので、人として全てが異常なわけではなく、普段は言いたいことがあっても理性でそれをちゃんと抑え込んでいる人間なんだろうなとは思います。
『DADA』『ギミギミック』などのように、たまにエラーが起こりキチゲ解放しちゃうだけですね。
その2曲に関してはキチゲ解放が良い方に出ていますが…悪い方に出ちゃうと今回紹介した『me me she』や『五月の蝿』などのようになってしまいます。
それらの詞が優生思想発言と合わさることで『なんかこいつ異様に”遺伝子”に対してこだわってね…?いやきもいきもい!』と思われてしまっているんだろうな…と感じました。
最後まで読んでくださってありがとうございました。