ヨルシカの『音楽画集』に感じる違和感。誰が求めてんのこれ…?

去年の話ではありますが、ヨルシカが満を持して(シングルを除けば)2年ぶりの作品である音楽画集『幻燈』を発表しましたね。

タイアップ以外で話題になることがほぼなくなっているミュージシャンなので僕は知らなかったのですが、これについて調べた結果『売り方おかしくね…?誰が買うん…?』と思ってしまったので記していきます。

画集…?

全25曲でCDの発売はなし

まず詳細です。

それぞれの作品毎に設定された一つのテーマを、音楽と絵の2側面から描いた「聴ける画集」となります。

CDでの発売予定はありません。

画集の収録曲は全25曲を収録予定。

ダウンロード、サブスクリプションサービスでは先行配信曲を中心とした12曲前後で構成する配信アルバムとなる予定です。

2023年4月5日(水)発売

価格:¥7,500(税別)/ ¥8,250(税込)

出典:音楽画集「幻燈」2023年4月5日(水)発売 <3/8更新>

ん…?全25曲でサブスクでは12曲?

そしてCDでの発売はなし?

おいおい、この『音楽画集』とやらを買わないと全曲聞けねぇじゃねえか!!!

つまり『全部の曲聴きたいんだったら8000円出して画集買え。安価なCDは用意しないから貧乏人はサブスクで限られた曲だけ聞いてろ。』って言ってるのとほぼ同じですよねこれ。

いくらなんでも酷すぎん…?この商売の仕方。

『お金あんまり出せないけど全部の曲聴きたいな』って思ってる音楽好きキッズもたくさんいるだろうに…新世代のミュージシャンってそういうところから生まれてくるんじゃないんですか?

n-bunaさんやsuisさんもかつてはそうだったでしょう。限られたお小遣いの中でどれだけたくさんの音楽を聴けるか工夫を凝らしていたことでしょう。
この2人が仮にそうじゃなかったとしても、世界のロックミュージシャンはそのようにして音楽を聴きながら育ったと語っている人が多いです。

しかし、この8000円の『音楽画集』はヨルシカの音楽を好いている子供や中高生たちがやすやすと買えるものでありません。

大人でも『フルアルバム聴くのに8000円か…きついな』と思っている方は大勢おられるでしょう。

この売り方はいくらなんでも酷いですって…ヨルシカのお2人が決めたことではないと思いますけど。

そもそも画集が魅力的じゃない

価格のことは一旦棚にあげたとしても、そもそもこの『画集』とやらがレコードやCDのフルアルバムに比べて魅力的な商品なのか甚だ疑問なんですよね。

商品画像を見たり買った人の感想聞いたりする限り、絵の横に歌詞とかポエムが書いてあったりQRコードを読み込んで音楽聴けるだけみたいなんですよこれ。

いや、提供してるものが薄くね…?

公開されてるものを見る限り、この本にヨルシカっぽさが特段あるわけでもないですよ…?
子供向けの文庫本みたいで。

最近のヨルシカを聴いている方にはうけるんですかね?こういうの。

アルバム『盗作』まではしっかり聴いていたリスナーの一人である僕からしたら『別に欲しくないかな』と思ってしまいますね。

というか『又三郎』以降のヨルシカ、それ以前までとは路線変えすぎなんですよ(詳しくはこの記事に書いています)

『盗作』以前のMVやジャケットと比べるとタッチが変わりすぎて『藍二乗』とかで強く感じられたオリジナリティー消え去っちゃってます。

言っちゃ悪いですが、この画集アーティスト達の自己満足でしかないと思います。

以前のヨルシカとは路線違いすぎな自己満作品を見せつけられる上8000円まで取られるって…誰が買うんだろう…?

と思ってしまいました。

最後に

辛辣なことをたくさん言ってしまいました。ファンの方ごめんなさい。

しかし『夏草が邪魔をする』から『盗作』までは大好きな僕です。ただのアンチとかでは絶対にないです。

『又三郎』以降のヨルシカには本当にがっかりしかしてないので今回こういう記事を書いてしまいました。

ヨルシカファンの方々に『まあわからなくはない』と思っていただけたら嬉しいです。