川崎鷹也『魔法の絨毯』の歌詞がおかしい件。自分に酔ってて気持ち悪いし『嫌い』と言われるのも納得です。

川崎鷹也『魔法の絨毯』の歌詞がおかしい件のサムネイル わたしの意見

2018年に発表された川崎鷹也の楽曲『魔法の絨毯』

Tiktokに蔓延っている恋愛脳キッズや自称歌い手達から絶大な支持を集め、発表から6年経った今もなお人気を維持している曲です。

YoutubeでもMVの再生回数はずっと伸び続けており、今現在1億回へと迫っていますね。

しかしグーグル等の検索エンジンではこの曲について調べようとすると『歌詞 おかしい』『歌詞 気持ち悪い』『嫌い』などのネガティブな言葉が出てくるようになってしまっています。

正直その言葉達には私も共感しかなくて、初めて聴いた時から『ものすごく自分に酔ってて気持ち悪いし唐突に出てくる魔法の話も意味不明だしで…嫌いだな』と感じていました。

今回の記事ではそんな”魔法の絨毯を嫌いだと感じた理由”について1番から順に詳しく話していきますね。

こんな曲が好まれるTiktokはおかしい

歌詞を知らない方もいるかもしれないのでMVを貼っておきます。

1番

まず1番は『くだらないことで笑って何気ない会話で泣いて』『一つ一つの出来事に栞を挟んで 忘れないように無くさないように』という歌詞から始まります。

まあここはただのポップスラブソングって感じですよね。
王道の歌詞をマネしてるだけで、新鮮味が一切ない。

もうこの時点でこの曲の歌詞が低レベルであることは察せます。

そしてそれに続いているのがこのセリフ。
『アラジンのように魔法の絨毯に乗って 迎えにゆくよ 魔法は使えないけど』

ん…?
アラジン…?魔法の絨毯…?

いや何その歌詞。
なんで唐突にそんなファンタジー要素入れてくるん…?
直前に歌っていた事とのつながりも一切ないし、おかしいですね。

魔法が使えるわけでもないんでしょ…?
唐突にアラジンの話を始める意味がわから
ない

何が言いたいんだろうな…と疑問に思ってしまいましたがそれは次の部分で明らかになります。
『お金もないし力もないし地位も名誉もないけど 君のことを離したくないんだ』

ただ”君”とやらのことを離したくないだけだったみたいですね。

なおさら意味わからん。

『好きな人を離したくないって気持ちを伝えたいなぁ…そうだ!まずアラジンの話をしよう!』
どういう歌詞の書き方だよ…

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2番

お次は2番について。
『君がどんな恋を重ねてどんな人と笑い合ってきたか 1人で勝手に考えて凹んで夜も眠れない』みたいなことをまず歌ってます。

かなりキモいですね。その妄想癖。
こんなことを思い巡らせている時点で”強い男性では絶対にない”ということがわかります。

てかここの部分もなんか他のポップスラブソングで聴いたことあるような詞だな…

もうアラジン云々を除けば本当にただの模倣でしかないです、この曲。
面白みが一切ない。

そしてそれに続く詞はこうです。
『仮に雨が降ってびしょ濡れになっても 僕が迎えに行くから』

ん…?
文のつながり方おかしくない…?これ。

『勝手に妄想して凹んで夜も眠れない』という自分の話をした後に『仮にびしょ濡れになっても僕が迎えに行くから』って…

びしょ濡れになった”僕”を僕自身が迎えに行くの?(笑)

まあそうではないことはわかっていますが、『”迎えにきてもらう側の人間”は誰なのか』の説明が一切ないのでそう捉えられてしまってもおかしくないです。

模倣をしながら意味のわからない文の繋げ方で”君”に対して感情をぶちまける。
作詞能力が限りなく低いことはわかりました。

2番サビ&ラスサビ

続いては2番のサビとラスサビについて。この2つはほとんど同じだったのでまとめて話します。
『ジーニーのように魔法のランプから出て笑わせるよ 魔法は使えないけど』

んだからさぁ…
唐突にアラジンだとかジーニーだとかの話をし始めるのは何なの?

曲の最後の方にこれらのファンタジー要素にまつわる伏線回収がされるのかと思って聴いてきましたが、そういうのも結局一切ないようです。

本当に何も考えずに歌詞書いてるんだろうな。
薄っぺら…

そして最後にこの曲が賛否を呼ぶ原因となっていたこの詞。
『お金もないし力もないし地位も名誉もないけど 君のことを守りたいんだ』

金も力も地位もなくてどうやって人を守るねん。
アラジンだとかジーニーだとかの話を唐突にし始めるだけあって頭ファンタジーですね。

人を守りたいとか言うならせめて力はあれよ。
それだけは自分の努力でどうにでもできるんだから。

自分のことしか考えられない人間がわがまま言ってるようにしか見えないし、『嫌い』と検索候補で言われてしまうのは当然ですよ。

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メロディーもゴミ

と、ここまでで詞のひどさについて語っていきましたが…

この曲はそれ以外の要素についても全然良くないです。特にメロディー。

先ほど貼ったMVを見ていただけてればわかると思いますが、全く心に残らないんですよ。

作曲家に『何の特徴もなく凡庸なメロディーを作ってください』と言ったら多分こういうのが出来上がるんだろうな…って印象すら受けてしまいますね。

感情の起伏とかも一切ないし、ただ終始囁くような無感情なメロディーで自己中セリフを畳み掛けてくるのがもはや面白さすら生み出してます。
個人的には『お金もないし〜地位もないし〜』のところがツボです。

ここまでおもんないメロディー作れるの逆にすごいな…(笑)

まとめ

ということで、今回は『川崎鷹也の”魔法の絨毯”を私が嫌いな理由』について話していきました。

いやー…本当に詞が気持ち悪いですよね。

サビ以外の部分はただのポップスラブソングの模倣って感じなのに、サビで唐突にアラジンだとかジーニーだとかのファンタジー要素を入れてくるのでおかしくもなっちゃってました。

じゃあ曲自体が良いのかというとそういうわけでも全くないし…

『こんなのがウケちゃうTiktokヤバいな』って感想しか出てきません。

まあTiktokキッズ達は”歌詞に感情移入することで自分が主人公になれる曲”をメロディーとか関係なく無条件で気に入るからこんなのが人気になっちゃったんでしょうけど…

そういうバカみたいな理由で人気になる曲が増えてしまったら邦楽全体がどんどん低レベルになってしまう気がしてものすごく嫌ですね。

しかし、この記事を読んでくださった方々が『確かにクソだな魔法の絨毯…』とこの曲のひどさに気づいてくださったのであれば幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。