KORGのmicroKEY2-49をレビューします。
3年半前ほど前にDTMを始めるためサウンドハウスで買いました。
新品で、当時の実売価格は1万円ぐらいでした。
特に不具合もなくずっと元気に動いてくれているのですが、作曲をしていてこの製品の短所もだいぶ見えてきましたのでそれらも含めて書いていきたいと思います。
microKEY2-49
このMIDIキーボードには25鍵、37鍵、49鍵、61鍵のバリエーションがあります。
それらは商品名の末尾で判断できます。なので僕のは49鍵です。
正直、37鍵を買ってもよかったかな…？と今は若干思っております。
僕はコードとメロディを別々にDAWへ打ち込むだけ、という使い方をしているので37でも充分だった可能性が高いんですよね。（25鍵は2オクターブ分しか鍵がなく、大きく展開するメロディが打ち込みづらいのでナシです）
しかし37鍵はデザインのバランスが悪いような気が個人的にして、机全体で見た時の『DTMer感』が圧倒的にあるのは49鍵だと思うんです！なので後悔なんてしてません！！
そう思いたい。もう買っちゃってるんで。
長所
省スペース
写真は机に置いている僕のmicroKEY2-49です。
僕の机はあまり大きくなく、デスクトップパソコンも置いているのでスペースがカツカツです。
しかしこのMIDIキーボードは鍵盤が小さく、それに伴って全体のサイズも他の49鍵MIDIキーボードに比べて小さくなっているので難なく机に置けます
『なるべく省スペースでMIDIキーボードを設置したい。プロのような曲を作るわけでもないので鍵は小さくていい。』という方におすすめできますね。
鍵のタッチがイイ
この価格帯以下のMIDIキーボードは鍵のタッチが不自然にフニャフニャだったりすることが多いのですが、このキーボードはちゃんとタッチにハリがあります
それでいて他のMIDIキーボードのように軽い力で押せます。
なので鍵のタッチに関してはこの価格帯で最高級なのではないかと個人的には思っております。
（僕の使い方なら）49鍵は充分
鍵自体は49しかないですが、鍵盤の左の方にオクターブを上げ下げするボタンがついています。（他社のMIDIキーボードにもほとんどついてます）
このボタンを押せば瞬時に高い音にしたり低い音にしたりできるため、『49だと鍵が足りなくて困るんじゃないか問題』についてはほとんど心配無用ですね。
しかし『コードとメロディを同時に打ち込みたい！』という志向を持ってる方にはもっと大きい61鍵、88鍵などのキーボードをおすすめします…
そういう使い方だと49では若干窮屈になることがありますので。
作る曲がCメジャーキーとかならそこまで窮屈ではないですし、他のキーでもできることにはできますがね。
短所
そしてミニ鍵盤で省スペースにできるが故の短所もあります。それは…
鍵が小さいので、黒鍵を交えてひくセブンスコード等が弾きにくい！という事です。
『ミニ鍵盤なんだから当たり前だろ！』と言われてしまったらそれまでなのですが、大きく展開するコードが本当に弾きにくいです。片手じゃきついので両手を使って弾くこともあります。
白鍵の長さが普通のキーボードと比べてだいぶ短いので、窮屈になりがちで黒鍵は鍵盤の根元の方を押さえなきゃいけないんです。
写真はCm7という比較的シンプルなコードなので窮屈にならず押さえられていますが、親指と小指がギリギリですよね。
複雑なコードになるとこの二つの指が届かないことがあって、それを届かせるために黒鍵は根本を弱々しく押すしかなくなるんです…
なので複雑なコードを使った音楽がやりたい方はもっと鍵の大きいキーボードを買ったほうがいいでしょう。
パンクロックにハマり複雑なコード弾かなくなってる僕には関係ないんですけどね！
まとめ
結論として、microKEY2-49は『ロックのようなシンプルな音楽しかやらないと決めてる人には良いが、将来的に複雑なポップスなどの音楽をやりたいと思っている人には向かない』と個人的には思っております。
そして僕はロックしかやらないと決めているので、3年半バリバリ使っても全然大丈夫なこの商品をまあまあ気に入っております。
鍵は小さくなるが、KORGの信頼性と安定性を買える商品だと思えば良いのではないでしょうか。同価格帯で鍵の大きい他社製品はあまり信頼性がなかったり、鍵のタッチが微妙だったりするものが多いので。
