ウルテムピックの特徴を他素材ピックと比較しながら語ります。おすすめもご紹介。

僕の所持ピック3つ ギター

唐突ですが、私は現在3つの素材のギターピックを所持しております。

1つ目がセルロイド、2つ目がトーテックス(デルリン)、3つ目がウルテムです。

僕の所持ピック3つ

その中でも今回はウルテムに焦点をあて、弾きやすさや音の傾向などの特徴を他素材ピックと比較しながら語っていきますね。

ウルテムピックの比較レビュー

ウルテムって何?

まず、『ウルテムとはどのような素材なのか』というところから見ていきましょう。

ウルテム素材は、素材自体が爪やべっ甲に近いとされており、セルロイドやナイロン素材では味わえない独特な弦へのタッチ感が特徴的です。さらに耐久性もあり、素材自体が滑らかであるため弦への引っかかりが少なく、スムーズなピッキングが可能です。サウンドは、アタック感が強く抜けの良い音が出る印象です。

引用:ピックの素材についてのお話 定番素材編|サウンドハウス

爪やべっ甲に近いとされている素材のようですね。

耐久性があり、弦の引っかかりも少なく、抜けの良い音が出ると…

これだけ読んだら完璧な素材のように思えます。

しかし僕はウルテムピックを約2年使っているのでデメリットも含めて色々と見えてきました。

ここからはそれらのメリット・デメリットを各項目ごとに詳しく話していきます!

硬さ

最初に『硬さ』について。

これはですね…かなり硬いです。

前述の引用した記事に書いてあった通り、爪にものすごく近いですね。

セルロイドやトーテックスのピックと比べてみてもやはり硬く、割れるまでの限界が高い感じがします。

ただ、その代償と言ってはなんですが…ピック自体の厚さが1mmを超えるものだと、人によっては弾きづらさを感じるかもしれません。本当にそのぐらい硬いので。

しかしこれはデメリットではなく、むしろメリットです。
理由は後述の『弾きやすさ』の項目で詳しく解説していきます。

耐久性

お次は『耐久性』についてですね。

これも前述の引用した記事に書いてあった通りではありますが、とても良いです。

通常、ピックというのはセルロイド製だと使い始めて1週間〜1ヶ月ぐらいで角が削れてきて『もうすぐ寿命かな…』となってしまうものだと思いますが…

ウルテムは余裕で3ヶ月以上持ちます。

例えば僕が今持っているもの(開封し使い始めたのは3ヶ月ほど前)だと…

MusicLifeのウルテムピック

一切すり減っていません。

ただ僕は最近ギターを弾く頻度が2〜3日に1回ぐらいになってしまっているので、毎日使うのであれば多少はすり減るんだろうなと思います。

しかしそれでも他の素材のピックに比べてはるかに長持ちすることには変わりありません。
同じような条件で使っていてもセルロイドなら1ヶ月トーテックスなら2ヶ月ぐらいですり減ってきてしまうので。

他の素材と比べるとはるかにコストパフォーマンスが高いです、ウルテム。

弾きやすさ(弾いてみての感想)

続いては弾いてみての感想を話していきます。

これは…正直言うと弾きやすくは全然ないです。

ウルテムピックは前述の通り硬いので、ピックのしなりを利用してストロークすることができないんですよね。
そうすると必然的に自分の手首の方を脱力してしならせなければいけなくなり『弾きやすくなはいな…』と感じてしまいます。

しかしこれはデメリットではないです。
なぜなら手首の脱力(しなり)を利用して弾けるようになれば、結果的にギターそのものが上手くなるからです。

柔らかいピックで手を脱力させずに弾いてしまっている場合だと、どうしても肘のあたりを支点にして腕全体でストロークせざるを得なくなってしまいますが…そうするとテンポが速く高速なストロークを求められる曲がものすごく弾きづらい(というか弾けない)んですよ。

しかし脱力した状態で手首を支点に弾くことができていれば、高速ストロークにも難なく対応できます。
これは『腕全体を振る』『手だけを振る』のどちらが速くストロークできるのかをご自分で試してみていただければ即わかると思います。

速いスピードでストロークできるようになればギタープレイヤーとしての引き出しがかなり広がりますし、少し前に邦楽界で流行っていた高速カッティングもできるようになります。

よって『結果的にギターそのものが上手くなる』というわけなんですよね。

おすすめ

最後に個人的におすすめなウルテムピックをご紹介します。

それはMusicLifeという会社が作っている『MLピック』です。
僕が今まさに使っているのと同じものですね。


【×10枚】MLピック ウルテム ティアドロップ ULTEM Teardrop ピック 1枚55円 10枚セット

なぜこのピックをおすすめするのかというと、コストパフォーマンスが高すぎるからです。

通常、ウルテム素材でできたピックというのは1枚あたり100〜180円することが多いのですが…

このMLピックは1セット10枚入り550円、つまり1枚55円で買えます。

通販サイトでの購入だと230円の送料こそ追加でかかってしまうものの、それでも計780円なので他社のウルテムピックより遥かに安いですよね。

それでいてピックとしての質感や性能は全く他社のものに劣っておらず、バリバリ使っていけます。

僕も実際に他社製のウルテムピックを購入しMLピックと比較しながら使ってみたことがあるのですが『何も変わらんな…だったら安いMLピックの方を今後は買おう』と感じました。
そのため今MLピックを使っています。

値段を比較したい方のためにジムダンロップ社製ウルテムピック(単品)の商品リンクも貼っておきますね。


Jim Dunlop ギター ピック Ultex Sharp 433R.90 (0.90mm)

ぜひ比較しつつご検討されてみてください。

まとめ

ということで、今回は『ウルテムピックの特徴や使い心地解説』『おすすめなウルテムピックのご紹介』をしていきました。

最後にウルテムピックの特徴をまとめます!

  • かなり硬く、割れにくい
  • とても耐久性が高く、長持ち
  • 弾きやすさは他の素材に劣るが、それは上達につながる

以上です。

昨今は物価高の影響でピックも値上がりしつつありますが…今回紹介したウルテムMLピックならセルロイド製のピックと変わらない値段で買えますし、かつ耐久性も高いので全てのギタリストにとって救世主となり得るピックなんじゃないかと思います。

『ギターの腕前を磨きつつ節約もしたい!』といった方に強くおすすめできるピックですね。


【×10枚】MLピック ウルテム トライアングル ULTEM Triangle 国産 ピック 10枚セット 1枚55円

上達したい方には1.0mm、上達と弾きやすさの両立がしたい方には0.8mmがおすすめです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。