こんにちは。
今回はギブソン・レスポールスタンダードの低価格帯コピーモデルの中で最も評価が高いBlitz By AriaproIIの『BLP-450』というギターを紹介したいと思います。
このギターは現在実売価格で2万円台後半〜3万円ほどとレスポールスタンダードタイプのギターとしては格安になっています。
しかし同価格帯の格安ギターにありがちなデメリットがかなり薄められており、10年以上にわたり高評価を得ているもので『初心者さんにもおすすめできそうだな』と思いました。
詳しく解説していきます。それではどうぞ！
コスパ最強のレスポール、BLP-450
Blitz By AriaproIIについて
まず『Blitz By AriaproIIとはどのようなメーカーなのか』について話していきます。
一言で簡単に説明するとすれば『低価格帯のギターでも抜かりなく検品、調整をやっている誠実なメーカー』ですね。
通常、低価格帯のギターというのはメーカー側の調整がまともに行われておらず『チューニングが合わない』『音に迫力がなくこもり気味』『フレットにバリがあり弾きづらい』などの欠点が存在します。（特に通販でしか見かけない中華系メーカー）
しかしこのBlitz By AriaproIIを展開している『荒井貿易』という会社は本社が日本にあり、他国製造の低価格ギターを輸入後にチェックする体制がしっかりできているのでそのような欠点を減らせているんです。
これに関しては詳細を以前書いたBlitz By Ariapro『BSG-STD』の紹介記事に書いておりますので詳しく知りたい方はご覧ください。
外観、質感
それでは本題であるBLP-450について、まず外観や質感など作りの部分から見ていきましょう。
ボディトップ
ボディトップはこのような感じです。
レスポールスタンダード特有の木目が出たメイプルトップがしっかりと再現されていますね。
低価格帯のレスポールスタンダードはここの再現が甘く、プレーントップ（木目の出てないトップ）になってしまっているものが多いので『本家レスポールスタンダードになるべく近いものが欲しい』といった方には嬉しい点だと思います。（本家にもプレーントップの個体は少しだけありますが、大多数は木目が出たトップです）
そしてブリッジ、コントロールノブ、ピックガード、トグルスイッチなども本家レスポールスタンダード（50年代仕様のもの）と同じ仕様になっています。
見た目の再現度はかなり高いですね。
個体によっては本家と区別がつかないレベルだと思います。
所有感をすごく満たしてくれそうです。
裏側も見ていきましょう。
裏
ボディとネックの接続方式がセットネックになっています。
低価格のギブソンコピーモデルにありがちなボルトオンネックではありません。
これはかなりポイント高いですよ…！
なおセットネックとは”別々に作ったギターとネックを塗装の前に接続する製造方式”のことです。
塗装後にボディとネックを接続しネジで止める方式で作られるボルトオンネックに比べ鳴りが良く、弾きやすさも上です。
ボルトオンネックにもネックの交換、調整が容易というメリットは存在しますが…ネックの交換、調整が必要になる機会ってほとんど無いのであまり意味のないメリットなのかなという気が僕はしています。
セットネックの方がやっぱり良いですよ。両方所持してみてそう思います。
しっかり感が強く、弾いてると頼り甲斐を感じられますし。
次はペグに関しても解説します。
ペグ
本家レスポールスタンダード（50年代仕様のもの）と同じクルーソンペグになっています。
このクルーソンペグ、現代的なギターに多いロトマチックペグに比べると『軽い』という特徴があります。
そのため重くなりがちなレスポールスタンダードタイプにはピッタリなペグです。
とは言ってもBLP-450はボディ内部にくり抜きがあるのでそこまで重くないですが…より軽くできるならそれに越したことはありません。
ペグが軽いとヘッド落ちも発生しにくくなりますからね。
まあ軽い分ロトマチックタイプに比べて音の厚みが減るというデメリットもあるんですけど、レスポールスタンダードはそもそもの音にかなりの重厚感があるので気にしなくて良いと思います。
音
次は音について解説していきます。
海外の方の試奏動画を貼りますね。
良い音ですね。
クリーントーンは無機質、でもどこか温かみのある本家ギブソンレスポールの音にかなり近いような印象を受けます。
歪ませてもそれは変わらず、レスポール特有の柔らかく太いロックンロールサウンドが出せている印象です。
かなり似てます、音の傾向。
というかエレキギターの音ってギターそのものよりアンプやエフェクター、録音環境などに大きく左右されるところがあるので…機材次第ではもう本家とほぼ同じ音出せそうですねコレ。
それで値段は10分の1というのがもう…本家泣かせなんじゃないかな。
めちゃくちゃコストパフォーマンス高いです、BLP-450。
まとめ
ということで、今回はBlitz By AriaproIIの『BLP-450』というギターについて紹介・解説していきました。
見た目、ネック、音などのクオリティが高く『アンダー5万円クラスで最強のレスポールスタンダードタイプ』の地位を欲しいままにしているギターでしたね。
このギターは僕自身『レスポールスタンダード欲しいな…安いものを買うならどれがいいんだろう…』と探した時期があり、その時にいろんな方の評価や口コミを見たり聞いたりした末『これが一番良さそうだな』と判断したものです。そのため僕も本気で検討しております。
レスポールスタンダードは人気なのでいろんなメーカーからコピーモデルが出ていますが、ネットでしか名前を聞かないようなメーカーのものばかりですし弾きやすさとコストパフォーマンスで選ぶなら正直BLP-450一択だと思います。
低価格帯でレスポールスタンダードタイプのギターをお探しの方、ぜひご検討されてみてください。
