坂本九の名曲『明日があるさ』。
薄ら寒いYoutuber集団がカバーしたりで今でもなにかと話題性を持っている曲ですが…
検索エンジンでこの曲について調べようとすると、サジェストに『歌詞 気持ち悪い』『歌詞 怖い』などの言葉が出てきてしまっています。
なぜそんな事を言われてしまっているのか、今回はそれを歌詞も見ながら考察&解説していきますね。
完全にストーカーで今だったらアウトな詞
なおこの曲は坂本九が歌ったオリジナル版の他に芸人集団やウルフルズなどが歌ったカバー版も発売されており、それらは歌詞が変更されたり足されたりしていてオリジナル版とは違うのですが…ややこしいので今回はオリジナルの方の歌詞だけを取り上げます。
1番
『いつもの駅でいつも逢う セーラー服のおさげ髪』
『もうくる頃 もうくる頃 今日も待ちぼうけ 明日がある〜(以後略)』
会う約束してるわけでもなく、ただ”いつも見かける”ってだけで少女を待っていたけど、結局来なかったと…
うん、ただのストーカーですね。
これは確かに気持ち悪い。
サジェストでそう言われてしまっても全くおかしくないです。
昭和ではセーフだったのこれ…?
こんな歌詞の曲が全国に平然と放送されて男子学生たちの共感を呼んでたの…?
とんでもねえ時代だな。
今だったら余裕でアウトだと思うんですけど…当時は人の気持ちとか考えずにとにかく相手を見つけて子孫を残すことが最優先とされてたんでしょうかね。
怖いです。
女性からしてもめちゃくちゃ気持ち悪いし怖いんだろうなこの歌詞。
『明日があるさ 歌詞 気持ち悪い』『怖い』のサジェストに早速合点がいきました。
【追記】
改めてこの歌詞について考えてみて気が付いたんですけど、『いつも逢う』の後に『今日も待ちぼうけ』ってセリフが出てくるの…完全に矛盾しちゃってますね。
2番
『ぬれてるあの娘コウモリへ 誘ってあげよと待っている』
『声かけよう 声かけよう 黙って見てる僕 明日が〜(以後略)』
『コウモリ』というのはおそらくコウモリ傘(骨が金属になってる傘)のことですね。
現代で言う『普通の傘』です。
なのでここの歌詞は『好きな子と相合傘したいけど勇気がなくて声をかけられず見てるだけ…』というシチュエーションになります。
なにも言わず傘持ったまま黙ってじっと女の子を見つめてる男って…
想像してみたら結構気持ち悪いですねこれも。
なんというか…『コミュニケーション能力はないけど性欲はある』みたいな人間なのかな?って印象を受けます。
見つめられてる側からしたら当然怖いでしょう。
ストーキングの3番
『今日こそはと待ち受けて 後ろ姿をつけて行く』
『あの角まで あの角まで 今日はもうやめた 明日が〜(以後略)』
うわ…
ついにストーキングしちゃってるよ…
ここの歌詞本当に気持ち悪いですね。
現代なら捕まってもおかしくないような行為しちゃってますもん。
えぇ…
マジで昭和はこれセーフだったの…?
ちょっと考えられないです。
あまりにも気持ち悪すぎるし怖い。
好きだからって『後をつけよう!』ってなっちゃうのは完全に犯罪者の思考回路ですよ。
『気持ち悪い』『怖い』ってサジェストが出るのは当然です。
イタ電の4番
『思い切ってダイヤルを 震える指で回したよ』
『ベルがなるよ ベルがなるよ 出るまで待てぬ僕 明日が〜(以後略)』
いやイタ電すんなや。
ベルを数回鳴らしたただけで切るって…普通に迷惑だと思いますよその行為。
相手の家族にとっても。
これまでの詞で綴られてきた行為から見てもこの主人公は嫌われてしまうタイプなんでしょうね。
好きという気持ちが昂りすぎておかしくなってるのか知りませんが、モジモジしてなにも言えず結果迷惑行為に走ってしまうタイプって一番嫌われるので…
主人公が恋を実らせることはおそらくないでしょう。
明日はないです。
まとめ
ということで、今回は『”明日があるさ”の歌詞が気持ち悪い、怖いと言われている理由』を解説・考察していきました。
いやー…本当に気持ち悪い歌詞でしたよね。
個人的には言葉遣いとか文章の節々に”良い作詞家が書きました感”こそあったものの、肝心のストーリーが気持ち悪いのでそれらは霞んでしまっている印象を受けました。
こんな歌詞の曲が堂々と地上波を流れてて、大ヒットまで記録しちゃってる昭和怖ぇ…って感じです。
女性は本当に生きづらかったでしょうね。
正直、性欲の捌け口としてしか見られてないような印象を受けましたもん。
昨今SNS等で目にするフェミニストなどに対して僕はずっと『なんやこいつらぁ…?』と思っていたのですが、今日初めて彼女らに少しだけ同情できました。
以上です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。