VOX amplug3 ac30をレビュー。2との違いを比較しながら1ヶ月使っての感想を語ります。

VOX amplug3 ac30の正面 ギター

こんにちは。
今日は先月購入し約1ヶ月ほど使用しているVOXamplug3 ac30をレビューしていきたいと思います。

少し前に壊れてしまいましたが、同じくVOXのamplug2 classic rockも所持しているためそれと比較しながらレビューします。それではどうぞ!

コストパフォーマンスが高すぎるamplug

外観、質感

まずは外観や質感から見ていきましょう。

VOX amplug3 ac30の正面

こちらが僕のamplug3 ac30です。

パッと見てわかるamplug2からのデザインの変更点は4つあります。

1つ目は正面から側面にかけてのカーブです。

ac30モデルに限らず、amplug3では正面から側面にかけての部分にカーブがかかってなめらかになっており、すみっこ以外はカクカクしていたamplug2とは違っています。

VOX amplug2 classicrockの正面
僕のamplug2

よりスタックアンプ感が強いのはamplug2の方なのでこれは賛否が分かれる点かもしれません。
しかし僕個人的にはおもちゃのようなカクカク感が薄れてるamplug3が好みですね。

2つ目は筐体の質感です。

ampulg3は革製品によくあるような模様が全体的に刻まれていてザラザラ感があり、滑りにくいです。

対してamplug2は3に比べると模様が薄く、サラサラしてて滑りやすいです。
色も少し薄く(写真だと伝わりづらいかもしれません)、並べると安っぽさが出てしまいますね…

どちらもプラスチックではありますが、見た時の高級感と触れた時の滑りにくさは圧倒的にamplug3が上ですよ。

そして3つ目はイヤホンジャック差し込み口です。

amplug3のヘッドホンジャック

amplug3はシルバーになっていてこれまた高級感があります。
おそらくプラスチックではあるものの、このシルバーの部分は内部までしっかり伸びていますよ。

amplug2のヘッドホンジャック

対してamplug2は筐体と全く同じ黒プラスチックになっていておもちゃのような安っぽさが拭えません。

イヤホンジャックはamplugを使う上で見ざるをえない部分なので、質感がちゃんと高められてるのはありがたいですね。

4つ目は上部のダイアル(ノブ)の数です。

amplug2はボリューム、トーン、ゲインの3つのダイアルしかありませんが…

amplug2とamplug3を並べた写真

amplug3はそれに加え『エフェクト、リズム調整ノブ』が追加されています。(ボリュームダイアルの右にあるやつです)

これに関しては下記の項目で詳しく解説しますね。

エフェクト、リズム機能

amplug3のエフェクト、リズム機能について、これまたamplug2と比較しながら解説していきます。

まず、amplug2にもあったコーラス、ディレイ、リバーブなどのエフェクト機能amplug3ではステレオに進化しています。これは上記のエフェクト、リズム調整ノブを押すことによって(1回だとコーラス、2回だとディレイというように)切り替えられます。

また、amplug2ではベース用モデルにしか搭載されていなかったリズム機能(ドラムの音が鳴るやつ)がamplug3では全てのモデルに搭載されました。
これはノブを長押しすることによってオンになり、左右に倒すことによってパターンの変更、本体側面のボタンを押すことによってテンポの変更ができます。

個人的にはこのリズム機能の追加が一番大きい変更点なんじゃないかと思いますね。
amplugユーザーのメイン層であるギター初心者さんや中級者さんたちにとって『スタジオに入った時、他の楽器とリズムを合わせて演奏できるかどうか』って割と大きな関門だと思うので
その練習ができるamplug3はありがたいです。

ものすごくコストパフォーマンスが高いですよね。
この価格帯でここまでの機能搭載してるアンプってまず無いですから。
エフェクト機能を搭載していたamplug2の時点でもかなりコストパフォーマンスが高かったのにそれを超えてきちゃうという…VOX恐るべしです。

最後に、最も重要な点であるについて。

僕のamplug2は前述の通りclassic rockモデルで、ac30モデルのamplug3とは単純比較ができないので歪み感や音の傾向以外のことについて話します。

結論から言うと…amplug3はより真空管アンプに近づいています。

amplug2も十分良い音を出してくれてたんですけれども…それは『モデリングアンプの中での話』だったんですよね。
値段考えたら当然ではあるんですけど、真空管アンプ特有の温かみのあるニュアンスは無かったんです。

しかしamplug3は違います。
『真空管アンプ特有の温かみがあるあの音』が出るようになっているんです!

とはいっても文字だけじゃ伝わりづらいと思うので…Youtubeに上がっていたVOX公式のサウンドデモ動画を貼ります。

めちゃくちゃ温かみがあって真空管アンプっぽいですよね。(2:50からのUK Driveの歪みサウンドが一番わかりやすいです)

実際使ってても感じますが、臨場感かなり増してます。
『良い音ではあるがモデリング感あり』だった2の弱点を完全に克服しちゃってます。

”ジューシーな音”って表現が一番合ってるかな…?
本当に価格破壊レベルで、倍ぐらいの値段がする初心者向けアンプより余裕で良い音してますよ。
1ヶ月使ってそう思います。

まとめ

VOX / AP3-AC amPlug3 AC30
VOX / AP3-AC amPlug3 AC30(サウンドハウス)

ということで、今回はVOXの『amplug3 ac30』を旧モデルであるamplug2と比較しながらレビューしてきました。

6000円台という価格で発売されているにも関わらず真空管アンプさながらの良い音が出て、その上豊富なエフェクト・リズム機能まで搭載しているという…ものすごくコストパフォーマンスに優れたヘッドホンアンプでしたね。

騒音対策としてヘッドホンアンプの購入を検討している方のみならず、普段1万円ぐらいの初心者向けアンプを使用されている方にもおすすめできる商品だなと思いました。
『スピーカーから音が出せる』という要素以外、全てamplug3の方が上ですもん。

有線イヤホン・ヘッドホンを所持していているギタリストの方々、ぜひご検討ください。