好きな曲を『パクリ』と言われても気にする必要がない理由

 グー◯ル等の検索エンジンで好きな曲の事を調べようとすると『パクリ』という検索候補が出てくることがあってびっくりしますよね。

僕もそういう経験あります。ザ・ハイロウズの『日曜日よりの使者』という曲で。
大瀧詠一やLed Zeppelinなんかでもそうですね。

確かに『日曜日よりの使者』はアメイジンググレイスに似ていますが、だからと言って周りがパクリだパクリだと騒ぐのは完全に間違いですし、聴く側がそれを気にする必要はないんです。

その理由を一つずつ述べていきますね。

「パクリ」を気にする必要がない理由

今の音楽は基本パクリ

 現代人が音楽を始める時というのは、必ず誰かしらのミュージシャンの影響を受けて『自分もやりたい!』と思った事に端を発しています。

ポップスやロックのミュージシャンだと全員がそうですよね。

小さい頃からずっと楽器に触れていて、成長するにつれて気づけば自分だけの音楽を構築していた…みたいな人もごく稀にはいますが、そういう人が大衆の耳に触れる音楽を作ることってないですよね。
現代では。

なのであなたが好きになっているミュージシャンも必ず誰かしらの影響を受けていることでしょう。

そうなってくるともうあとは程度の差ですよね。ジャンルに囚われて音楽をやっている以上。

『やーい!お前の好きな曲パクリー!』って言われたら『現代の音楽は大抵チャックベリーとビートルズのパクリだろ!』って返しましょう。
メロディまるまる同じとかじゃない限りそれで擁護可能です👍

1976年に大ヒットし、新しい音楽ジャンルを作り出したと言われているピストルズですらラモーンズというバンドの影響を受けていて、そのラモーンズも古のロックンロールに大きな影響を受けているので21世紀に新しい音楽をやってるミュージシャンなんているわけないですね。あるのは楽器や音作りの違いだけです。

(逆に言えば楽器や音作りをどうするかで新しい音楽のように聴こえることがあります)

仕組み上似てしまう事がある

唐突ですが、あなたは『コード進行』を知っていますか?

知らない方向けに説明しますと、コード進行というのは音楽の骨組のようなもので、12種類の音を組み合わせて作ります。

作るといってもコードそのものは先人が作ってきたものがあるので、それを順番に組み合わせていくだけです。

中には『王道進行』『小室進行』などのように有名曲の進行をそのまま使うことも多々あります。

コード進行には著作権とかないのでマネし放題です。
というかマネせざるを得ないんですよね。12種類しか音がないので

仮に自分でオリジナルの進行を作ったと思っていても大抵その進行には名前がついていて、先人たちが使いまくってきてる…みたいな事ばっかりですよ。

なんせ12種類しかないですから。音が。

音階の違いはあれど音そのものがそれしかないなら同じ進行が出てくるのも仕方ないですよね。

コード進行が同じだとメロディも必然的に似てきます

コードに合わせたメロディを作らないと不協和音という聴いてて心地よくない音になっちゃいますので。(それを活かした曲もちょいちょいありますね)

なので今説明したように音楽の仕組み上、似てしまう曲があるのはもう仕方ないんです。

そもそもパクられた側は損してない

何かの曲に対してパクリだと騒がれたら、そのパクリにあった被害者側はどうするのでしょうか。
それが一番の気になる点ですよね。
被害者側が何も思っていなければ騒ぐのはただの余計なお世話ですから。

結論から言うと何もしないが圧倒的多数です。

なぜならパクられて被る被害なんてほとんどないからです。バカにした模倣とかでない限り。

むしろ自分の曲をマネした曲がヒットすればその影響で自分の作品の話題性も上がり、売り上げが伸びる可能性すらあります。

なのでパクられた側のミュージシャンからすれば『何もしない』が得策なわけです。

(そもそもパクられた側のミュージシャンは自分の作品が完全オリジナルだという証明ができないです。先ほども言った通りミュージシャンは同業の先人から多大な影響を受けるので)

最後に

ここまで読んで『パクリだと騒ぐのは間違いだし無駄なんだな。無視しよう』と思っていただけたでしょうか。

そう思ってくださったのならあなたは他人の目線を気にする事から解き放たれた自由な人間になっている事でしょう。

読んでくださってありがとうございました。