買ってわかったヤマハ・FG820の欠点3つ、スケール・弦高・ストラップピンです。

ストラップピンがないFG820 ギター

今日は僕が所持しているヤマハ『FG820』の欠点について話します。

2021年2月に買ってから3年間ほぼ毎日弾いてきて、結果欠点は3つ見えてきました。
このギターを検討している方の参考になれば幸いです。

FG820の欠点

スケールが長い

まず、このギター(に限らずFGシリーズ)はスケールが長いです。

650mmあります。(公式サイト参照)

ギブソン系のアコギならスケールは628mmですからそれに比べるとかなり長いですね。

これの何がデメリットなのかというと、『若干弾きにくくなる』ことが挙げられます。

ギターというのは通常、指板上にある弦を押さえて『コード』という音を鳴らし楽しむ楽器なのですが、それには指と指の間を開かないと弾けないCメジャーなどのコードもたくさん含まれています。

スケールが長いということは指板が長いということとほぼ同じなので、コードを押さえるため短スケールのものより少し大きく指を開かなければなりません。

そのため『若干弾きにくくなる』というわけなんですね。

とは言っても(初心者向けアコギの中で)短いものとはせいぜい2〜3cmの差しかないので、そこまで大きく違うわけではなく本当に『若干』です。

しかし初心者のうちはCメジャーやGメジャーなどのローコード(指を広げるコード)から練習することが多いと思いますので、その若干の差がギターを継続できるかどうかに直結してくると思います。

指を開くことにあまり自信がない方は、同じヤマハの初心者向けアコギでもスケール長632mmの『FS820』をおすすめさせていただきます。

YAMAHA / FS820 Black アコースティックギター(サウンドハウス)
YAMAHA / FS820 Black アコースティックギター(サウンドハウス)

ボディ自体も小ぶりになっていてより弾きやすく、練習に適したギターです。

まあ標準体格かつ指の長さも普通な僕でも、慣れちゃえば650mmのFG820全然弾きにくくないんですけどね。
少し弾きにくいギターに慣れて『別に弾きにくくないな…』と感じられるようになったらその先かなり楽です。他のギターで弾きにくさを感じることがなくなるので。

長いスケールには音が鮮明になるというメリットもありますし、FG820もちゃんとおすすめできるギターですよ。

弦高が高い

僕が気づいた2つ目の欠点は『弦高が高い』ことです。

楽器店側の仕業である可能性も大いにありますが購入した時からかなり弦高が高いです。

FG820の弦高、5フレット付近
5フレット付近です

スケールの項目と同様『弾きにくいな…』と感じさせる要因になりかねないものですね。
しかし致命的では全然なく僕は普通に弾けます。

そしてこれもまたスケールの項目と同様、『音が鮮明になる』『慣れたら後が楽になる(他のギターで弾きにくさを感じることがなくなる)』というメリットもあり一長一短です。

ちなみに僕がFG820を購入した店は島村楽器です。
弾きやすいギターが欲しいなら島村楽器はやめておきましょう。

ネック側のストラップピンが付いてない

僕が気づいた3つ目の欠点は『ネック側のストラップピンが付いてない』ことです。

座って弾くだけならストラップつけなくてもいいので問題はないですが、立って弾く時は必ずストラップをつける必要があります。

ストラップピンがないFG820

しかしこの画像の通りFG820はネック側のストラップピンが付いてないので、紐などを用いてヘッドとストラップを結ばなければなりません。(そのための紐はストラップによって付属しているものもあります)


D’Addario ダダリオ アコースティックギターストラップ用紐 Acoustic Quick Release System DGS15 【国内正規品】

また、このような商品を用いて結ぶことも可能です。

いずれにせよ、立って弾くならそのために自分でストラップとギターを繋げるものを用意しなければならないのがFG820ですね。
アコギというのは家でもスタジオでもライブハウスでも基本的に座って弾くものなんで、そこまで大きな欠点ではないんですけどね。


KC ギターストラップ PGS-1001/BK ブラック

『ストラップ、どれ買ったら紐付きなのかわからないよ…』という方はこの商品どうぞ。
激安ですが紐がちゃんとついてくるものです。僕も何度か購入しました。
Amazonの評判(レビュー欄)がまともに機能している数少ない商品ですので、ちゃんとしてるのかどうか気になる方は見てみてください。

まとめ

まとめです。

FG820の欠点として

  • スケールが長く若干弾きにくい
  • 弦高が高く若干弾きにくい(しかし楽器店の仕業である可能性大)
  • ネック側のストラップピンが付いてない

以上の3つに僕は3年弾いてて気がつきました。

しかし忘れないでいただきたいのが『楽器そのもののクオリティはすごく高い』ということです。

低価格帯のギターでありがちな『チューニングがすぐズレる』『作りが甘く部品に浮きがある』『フレットやネックにバリがあり弾いてて痛い』などの欠点は一切ありませんでした。これは同社のパシフィカでも同様です。

楽器そのものの作りや仕上げは本当に素晴らしいと思います。

僕があげた欠点たちも、『弦高が高く弾きにくい』は楽器店かリペアショップに行って調整してもらえればいいだけの話ですし、『スケールが長く若干弾きにくい』は慣れの問題でもあります。最初の頃はCコードすらまともに弾けなかった僕が今ちゃんと弾けてるんですから。
ネック側のストラップピンが付いてない』も前述の通り些細なもので対処可能です。

楽器のメンテナンスに疎い僕が3年間使ってなんのトラブルも起きてないので良いギターだと思いますよ。ぜひ。

YAMAHA / FG820 NATURAL(サウンドハウス)
YAMAHA / FG820 NATURAL(サウンドハウス)